職業訓練法人 愛知県建設センター
『幅広い教育を体系的に学び、まことの力を身につける』

前田 由紀夫理事長からのメッセージ

タンタンタン、シュシュシュっと音が響いてきます。げんのうでノミを叩き、鉋で木を削り技術を磨きます。木造建築科の訓練生は木と向き合い、熟練した指導員から木造建築物の技術を学んでいます。
昔ながらの伝統工法を学び、体で覚えると同時に高度な知識を習得し、豊かな人間性も養います。
建設センターは、昭和37年4月に「名古屋建設職業訓練所」として誕生しました。時代は高度成長期にあり、日本経済は成長期から成熟時期へと向かう歴史の中で社会の二一ズに即応した技術者、技能士をのべ7,900名を超える建設技術者・技能者を業界に送り出してきました。
建設業における、伝統(tradition)は最新技術(newest technology)と密接に関係しており、あたかも伝統的な技術は最先端では必要ないと考えられがちですが、伝統的技術・技能の基礎なくしては決して価値を生み出すことはできません。
今日の建設業界の状況を鑑み、当センターの役割をあらためて考えていかなければなりません。
愛知県建設センター 名古屋建築技能大学校
沿革
昭和37年 | 名古屋建設職業訓練所(建築大工・左官の二種) 発足 | 昭和38年 | 建具・屋根葺・タイル張りを追加、5種の専門業種での開校となる | 昭和40年 | 名古屋建設職業訓練所第一期生 修了 | 昭和40年 | 板金科を追加し、6種の専門業種での開校となる | 昭和43年 | 建築大工科のみに開校種別をしぼる | 昭和44年 | 現在の建設センターの敷地を取得 | 昭和46年 | 建設センター 竣工式 | 昭和47年 | 労働省(現厚生労働省)及び愛知県知事認定 職業訓練法人愛知県建設センター(公益法人)が発足 学校名を『名古屋建設職業訓練所』から『名古屋建設高等職業訓練校』へ改称 |
昭和50年 | 建築製図科を併設 | 昭和57年 | 建築科昼間部を開校 学校名を『名古屋建設高等職業訓練校』から『名古屋建築技能大学校』へ改称 |
昭和59年 | 建築科 夜間部を閉校 | 平成6年 | 建築施工系建築設計科(建築テクニカル科)を新設 職業能力開発促進法による施設・設備費の補助金により会館増築に着工、完了 |
平成13年 | 建築専用ソフト、Windows対応2次元CAD(JW-CAD)、3次元CAD(アーキトレンド21、Ver6)を導入 | 平成14年 | 雇用対策の一環である『雇用セーフティネット対策職業訓練』を厚生労働省及び愛知県よりの委託により、求職者職業訓練を開始。『CAD設計基本技術科』は、最先端のCAD設備を導入し、実務レベルでの技術の習得とCADにおける国家資格の取得を目的に失業者支援 | 平成20年 4月 | 「大工技能養成科」を新設 |
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建設センターでは、近代建築ではなかなか触れることのできない伝統技術の継承にも取り組んでおります