国土交通省補助事業 あいけん木造住宅の省エネ講習会「断熱の夏における意味」
講師 : 前真之准教授 (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻)
国土交通省より補助事業の採択を受けた「木造住宅の省エネ講習会」を開催しました。
今回の基礎編では、建築環境工学が専門で、住宅のエネルギー消費について研究されている前真之准教授 (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻)にご講演いただきました。住宅・建築物の省エネ性能向上の必要性に始まり、『現状では大規模建築物に限っては適合義務がある。また省エネ基準の達成率は5割で十分に浸透していない中、様々な支援施策がおこなわれている』などの概要が説明されたあと具体的な説明がなされました。
エコハウスで実現できる事として、『快適健康・省CO2・省エネが上げられ幸せな生活が遅れる。普及を促進させるためには、イニシャルコストと標準化である。省エネ・断熱・気密の等級としては省エネ基準等級4は卒業してG1そしてG2レベル(室温13度以上1日中キープ・省エネ基準から暖房エネ50%削減)を目指してもらいたい』と適性コストとレベルアップに期待を寄せる説明がありました。
全体としては『冬場の暖房に比べ対策が遅れているのが夏場の冷房である。個別の部屋でエアコンを使用するのではなく、1台のエアコンで24時間運転し全館空調するのが一番効率が良いが、セントラル冷房の技術競争が行われている。リフォームの場合は内窓と床裏断熱だけでも効果があるが、予算の関係で1階の居間とかの部分断熱も有効である。これらを通して日本の家に生まれて幸せになるよう応援している』と締め括られました。